申立人のメッセージ

たむたむさん

同性婚人権救済申立人たむたむさん

私たちは、付き合って10年目になる女性同士のカップルです。

ここ数年でLGBTという言葉が生まれ可視化が進むなど、少しずつではありますが、性的マイノリティーをとりまく環境は変化してきていると実感しています。
と同時に、結婚することを諦めていた私たち自身の心にも一筋の光が見えてきました。

今の時代もちろん結婚に対する価値観は人それぞれなので、必ずしも結婚がベストであるとは思いませんが、「結婚できる」という選択肢が“ある”のと“ない”のとでは大きな違いがあるのです。当事者が熟慮の末に選択できることは個々の生き方の尊重であり平等にあるべき権利だと考えます。

シンプルに「愛する人とずっと一緒にいたい」という気持ちは変わらないのですが、将来のことを考えると、実は簡単なことではないのかもしれないと想像するようにもなりました。
そんな不安を少しでも解消し、他人ではなく家族になれる結婚は、私たちにとっては大きな意味があることなのです。

叶わぬ夢で、終わりたくありません。

私たちと同じような思いを抱えている仲間がいることを心強く思いながら、幸せのカタチがまた1つ増えることを切に願っています。

2019年2月6日掲載

前の申立人へ  一覧に戻る