申立人のメッセージ

匿名希望さん

私は熊本で生活している女性です。
私には現在、一生を共にしたいと願う女性のパートナーがいます。
親しい友人にはカムアウトしていますが、社会的にはクローゼットです。

社会的にクローゼットとはどういうことか?
私と彼女は仲の良い友達でしかない、一緒に生活したとしても同居人でしかないということです。

家族と同居人の違いは大きいです。
アメリカの映画「If these walls could talk 2」で、同性パートナーが入院したとき、一番そばにいたいのに冷たく蚊帳の外に追いやられる悲しい場面があります。
その場面は今のところ私の未来かもしれません。
私が今回申立人になった理由は、健やかなるときも病めるときも彼女の一番そばにいたいからです。

昔女性には選挙権がなかった時代があるんだよ、だから大切にしなさいと叔母からよく怒られます。
昔同性婚ができなかった時代があるんだってよ、と笑い話になるような未来のために。
時間はかかると思います。
でも、私のように隠しながら生きている多くの人が声を上げれば希望はあると思います。

前の申立人へ  一覧に戻る  次の申立人へ